こんにちは、ちるくです。そして明けましておめでとうございます!
新年になり、あっという間に1月も下旬。
皆さんは初詣へ行きましたか?神様にはどんな願い事をしましたか?
2025年は巳(へび)年。へびは日本で縁起の良い生き物とされていますが、その理由はご存じでしょうか。
実は、へびには金運財運・健康長寿・安産・勝負運など様々なご利益があるんです。
その干支パワーに今年1年あやかろうと、全国の蛇を祀る神社へ参拝している人がたくさんいます。
私が住む中国地方にも「岩国白蛇神社」という白蛇をまつる縁起の良い神社があるので参拝してきました。
この記事を読むと、へびは縁起が良いとされている理由を知ることができ、岩国白蛇神社のご利益や参拝時に気を付けることがわかります。
これから参拝される方へ参考になれば嬉しいです。
※この記事では、蛇モチーフの物や本物の白蛇の写真も出てきます。蛇が苦手な方はご注意ください!
白蛇を見ると縁起が良い?
蛇は年に数回脱皮する生き物です。脱皮した皮を見てみると、まるでそのまま生まれ変わったようにも見えますよね。
エサを長期間食べなくても耐えられる、生命力の強い生き物でもあります。
そこからへびは「再生」「成長」「生命力」などを象徴すると言われています。
また、へびを干支では「巳」と書きますが、この「巳」という漢字は「頭と体が出来かけている胎児」を表現した形から成り立っていて、「生まれる」「未来」「子孫繁栄」などを意味を持ちます。
それらの理由から、健康や安産を願ったり、進学・就職・転職などの新生活が上手くいくようにと、蛇の祀られている神社に祈願する人が多いのです。

そして、蛇は七福神の1人である女神「弁財天」の使い・化身でもあります。
弁財天は知恵・芸術・音楽など多様な才能を持ち、勝負運・財運の神様でもあるため商売繁盛、優勝祈願、受験など幅広い祈願をされる神様です。
そして恋愛成就、美人祈願のご利益まである女神様。
つまり、(言葉が適切かわかりませんが)弁財天は超万能ご利益の神様なんです!

蛇はそんな弁財天に願いを聞き届けると言われていて、弁財天とともに祈願の対象となっています。
蛇の抜け殻を見つけたら財布に入れておくと財運が上がる、という話を聞いたことはありませんか?
その理由は弁財天との繋がりが深いからなんですね。
特に珍しい白蛇は幸運の象徴とも言われています。
過去に宝くじを高額当選した人の中には、「白蛇の夢を見たから宝くじを購入した」なんて人もいるそうですよ!
今回は、そんな縁起の良い白蛇を大切に祀る神社のひとつである、山口県の岩国白蛇神社を紹介します。
岩国白蛇神社は非常に珍しい地域の神社

場所は山口県岩国市今津町。
この地域では昔、米作りが盛んでたくさんの米蔵がありました。
その米を狙うネズミを食べてくれるアオダイショウという種類の蛇は、米を守ってくれる生き物として大切にされ、その中でも生まれることが珍しいアルビノのアオダイショウ(以下シロヘビ)は特別であり信仰の対象となりました。
神々しい真っ白な美しい姿で大切なお米を守ってくれるのは、本当に神様のようですよね。
シロヘビは現代でこそ人の飼育下で繁殖が可能となり、ペット業界でも流通するほど身近な存在になっています。
しかし、劣性遺伝であり自然環境では生き残りにくいとされるシロヘビが野生で繁殖し、特定の地域で多く発見されるというのは非常に珍しく、世界でも山口県岩国市だけ。
特殊な条件がそろった非常に珍しい地域ということで、「岩国のシロヘビ」は国の天然記念物にも指定されています。
{現在は環境の変化から野生のシロヘビは減少しましたが、今でも岩国近隣でたまに発見されることがあるとか?! 見つけた人は本当にラッキーですね♪
そんな特別で幸運の象徴として、岩国では昔からシロヘビを大切に保護してきた歴史があり、その信仰に基づいて宮島の厳島神社の神様を迎えて建てられたのが岩国白蛇神社なのです。

岩国白蛇神社にまつられているご祭神を見ると、宮島厳島神社にまつられる三女神と並んで「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」と書かれています。
この神様こそが、日本で蛇神様(宇賀神)と合体した弁財天様のこと。通称「宇賀弁財天(うかべんざいてん)」または「白蛇弁財天」と言います。
インド(仏教)の神と日本(神道)の神様が融合したハイブリッド神様です。
神社そのものは2012年に創建された比較的新しい神社ですが、岩国という特別な地域で信仰されてきたシロヘビの歴史とご利益は折り紙つき!
岩国白蛇神社へのアクセス
岩国白蛇神社の所在地はこちら。
神社の祭事の日以外は、車で行くことをおすすめします。
車の場合は駐車場の台数に注意
車の場合、岩国インターチェンジから国道2号線を通って約20分。
観光地である錦帯橋からは約10分。
宮島口からは国道2号線を通って1時間弱の距離です。
白蛇神社の近くまで来ると「白蛇観覧施設」の看板があるので、それを目印に進みます。
神社の裏手に無料駐車場が2箇所あります。
神社側に6台、道路を挟んだ向かいに12台、計18台分の無料駐車場があります。
今年は巳年効果で、例年より参拝する方が多いと予想されます。
神社の祭事がある日などは駐車場が埋まってしまう可能性が高いので、公共交通機関を利用するのがおすすめです。

私が参拝したのは初詣の混雑が過ぎた日の夕方でしたが、それでも駐車場は満車!
1月が過ぎれば落ち着くと思うけど、行事のある日は注意が必要かも🤔
公共交通機関なら「いわくにバス」で錦帯橋と一緒に観光がおすすめ
公共機関で岩国白蛇神社へ行く場合は、いわくにバス「天神町」または「今津」バス停から徒歩約5分。
「天神町」を経由するルートはたくさんありますが、12・13・22・23・32・33番ルートはJR岩国駅・錦帯橋を繋いでいて、さらに22・23番ルートは新岩国駅(山陽新幹線の停車駅)も1本で繋ぐ路線バスなので観光におすすめです♪
足の悪い方や複数人で行く場合はタクシーもおすすめです。JR岩国駅から約5分程なので、バスの待ち時間を気にせず行くことができます。錦帯橋と合わせて案内してくれる観光タクシーもあります。
神社内には蛇モチーフがたくさん!生きた白蛇を見られる
岩国白蛇神社の境内には、白蛇モチーフのものがたくさんありました。

狛犬ならぬ狛蛇(こまへび)。米俵と打ち出の小づちの上に乗っています。

手水舎(ちょうずしゃ)では蛇の舌先から水が出ています。
米俵には縁起の良い「福」「幸」「財」の文字が。
他にも、鳥居が真っ白であったり、社紋は二重丸で蛇の目を表現しています。
石灯籠や拝殿の釣り灯籠、本殿の外側にも蛇の姿を見つけることができますよ。
皆さんはいくつ見つけることができるでしょうか?

本殿の向かって右手(駐車場側)には大きな小屋がありました。

こちらは屋外の「白蛇飼育場」です。
冬の寒い間は冬眠するため姿は見えませんが、この小屋になんと40匹以上もいるそうです!
あたたかい日は日向ぼっこに出てくることもあるそうなので、冬に屋外で見られたらラッキーですね♪
今津白蛇観覧所では1年中白蛇を見られる
白蛇神社の敷地内には、冬眠する季節も1年中通して白蛇を見られる「今津白蛇観覧所(白蛇資料館)」という小さな施設があります。
入場料は無料ですが入り口に寄付金箱が設置されていて、「大人の方は100円程度の寄付をお願いします」とあり、実質の観覧料となっています。
観覧所の中は白蛇に快適な温度や湿度に設定されていて、冬に外から入ると温室のようにあたたかいです。
壁には岩国のシロヘビの歴史や新聞記事、白蛇モチーフの芸術作品などが展示されていて、中央のガラス張りの小さな部屋の中に、大人の白蛇が5匹いました。

気持ちよさそうに眠っていて動かず、まるで置き物のよう。
1匹だけ動き回っていて観察していると、スルスルと石灯籠へ登っていき別の白蛇に寄り添うように落ち着きました。


とっても美しく可愛らしい姿にしばらく見惚れちゃった…
白蛇観覧所の外には白蛇に関連した商品も販売されています。
白蛇の抜け殻が入ったお守りや置き物、宝くじ券ポーチなども!
私が訪れた時には、抜け殻入りの金運守りは売り切れていました。
やはり金運上昇を願って訪れる人が多いのでしょうね。
場所 : 岩国白蛇神社敷地内
時間 : 9:00~17:00
休館 : 年中無休
白蛇神社の御朱印
神社に参拝する方の中には、御朱印を集めている方もいると思いますので、御朱印についてもご紹介します。
私が頂いた御朱印はこちら。

社務所のお守りを売っているところで頂くことができます。
私は受付終了時間直前に行ったため、日付の書いていない書き置きのものを頂きましたが、余裕がある時間帯に行けば御朱印帳に直接書いて頂けます。
御朱印帳と朱印帳袋もありました。

朱印帳袋(画像上)2000円、御朱印帳(画像下)1700円です。
朱印帳袋は高級感のある金の幾何学模様で、蛇のウロコ模様が表現されています。
A5サイズが入るので御朱印帳以外にも、通帳入れなどに使っても良さそうですね♪
御朱印帳には黄金に輝く背景に鯛や小判、打ち出の小槌など縁起の良いアイテムが散りばめられていて、かわいらしく存在感のあるシロヘビが大きく描かれています。
金運アップにとってもご利益がありそうな御朱印帳です!
社務所横には、白蛇神社オリジナルのおみくじ「白蛇みくじ」もあります。

これだと思う白蛇さんを1匹選んで穴から引き抜き、しっぽの端を引っ張るとおみくじを取り出すことができます。
先ほど紹介した今津白蛇観測所に、「岩国白蛇保存会印符」というもの販売されていたのでお守り代わりに購入しました。大判の御朱印帳サイズです。
高級感のある金地の厚紙に桜と白蛇の姿が切り絵で表現され、「開運金運」「岩国白蛇」と力強く書かれています。
他にも白地と黒地の物がありましたが、金地の切り絵タイプがおすすめです!
訪れた記念に白蛇グッズを購入してみてはいかがでしょうか。

まとめ
今回は岩国白蛇神社について紹介しました。
この神社でまつられている白蛇と白蛇弁財天(宇賀弁財天)には、金運上昇をはじめとする様々なご利益がありました。
今年はへび年なので、干支パワーの恩恵を頂いてより良い1年にしたいですね!
地元中国新聞の記事によると、1月前半で参拝客が16万人を超えて、昨年の10倍のペースだそうです。
[参考ニュース] https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/583842
毎月月次祭を行っていたり、これからの季節は節分祭や大祓もあります。
神社に関するお知らせや祭事情報などは、公式ホームページを確認して参拝することをおすすめします。
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